
Kindle出版が難しいのは「作る」と「届ける」が別物だからです
Kindle出版が難しいのは、書き上げる力が無いからではありません。
書く難しさと、見つけてもらう難しさは、まったく別の壁です。
この記事では、コンテンツを売ってきた側から見た、その境目を分解します。
Kindle出版はなぜ難しいと言われるのか
「Kindle出版は難しい」と聞くと、多くの人は執筆そのものを想像します。実際に苦しいのは、その先にあります。
検索で「Kindle出版 難しい」と調べる人の多くは、書く前から不安を感じています。実際につまずく場所は、書き終えたあとにあります。
私自身はKindleで本を出した経験がありません。コンテンツ販売の現場で、似た壁に何度もぶつかってきました。
「作る」難しさとはどんなものか
文章を書き上げる作業は、根気があれば形になります。構成を決め、書き、直せば、原稿は完成に近づきます。
私はnoteや講座の教材を、実際にいくつも作ってきました。作ることそのものは、時間をかければ超えられる壁です。
「届ける」難しさとはどんなものか
| 観点 | 作る難しさ | 届ける難しさ |
|---|---|---|
| 必要なもの | 根気と時間 | 設計と場所選び |
| 越え方 | 書き続けること | 読者がいる場所を先に調べること |
問題は、作り終えたあとに起きます。書いたものを、誰にも見つけてもらえない状態です。
作る力と届ける力は、必要なスキルがまったく違います。ここを同じ力だと考えると、原因を取り違えます。
Kindleでも構造は同じだと見ています。書き上げた本が、無数の本の中でどう見つけてもらえるかは別の問題です。
Amazonのストアには、日々おびただしい数の本が並びます。読者は、その中から自分で見つけて選んでいます。
作れても届かなかった実例
私は別のサイトで、記事を59本書いたことがあります。表示回数の合計は106回でした。
私が同じ壁にぶつかったのは、これが初めてではありません。形式を変えても、同じ壁に当たると考えるようになりました。
割り算で出した数字ですが、1本あたりでは2回にも届きません。文章の出来ではなく、届く場所を選べていなかったことが原因でした。
別の媒体では、107,114人が来て登録は0件という結果もあります。人が来ても、意図が伝わらなければ数字にはなりません。
お金をかけても届く問題は変わらなかった
届く場所の問題は、お金で解決できると考えていた時期があります。AIの利用料だけで30万円以上を使いました。
記事を速く量産できるようにはなりました。読まれる場所に届くかどうかは、また別の問題のままでした。
利用料を払えば、作業の速さは上がります。ただし、どの読者に向けて出すかという設計までは、お金では買えません。
道具を増やしても、届け方の設計が変わらなければ結果は変わりません。ここに気づくまで、時間がかかりました。
届け方を変えると数字が動いた例
コンテンツ販売では、届け方を変えて数字が動いた経路もあります。私が使っているASPのうち一社ぶんでは、5年間で登録率が7%でした。
期間は2021年5月から2026年5月までです。アクセス16,993に対して、登録は1,228件という結果でした。
登録率7%という数字は、届け方を作り込んだ結果です。書いた量ではなく、どこに置くかで数字が変わっています。
作る力はあっても届ける設計は別に要る
コンテンツ販売では、4,000万円や1,250万円、7,000万円という規模のローンチも経験してきました。累計では2.5億円です。
この実績も、書く力だけで作れたものではありません。誰に、どこで、何を届けるかという設計があって初めて数字になります。
ローンチでもnoteでも、届け方を先に決めてから内容を作っています。作ってから届け方を考えると、たいてい遠回りになります。
Kindle出版も、同じ順番で考える必要があります。本を書き上げたあとに、届け方の設計をどう組むかが次の課題です。
Kindleとnoteに共通する壁
noteで59本書いて106回だった経験は、Kindleにもそのまま当てはまると考えています。書いた本数と、読まれる数は比例しません。
違うのは、Kindleには本という形式があることです。形式が変わっても、見つけてもらう設計が要ることは変わりません。
Kindle出版に挑む人が最初に確認すべきこと
難しさの正体を分けると、次にやることが具体的に見えてきます。ここまでの内容を、実際の行動に落とし込みます。
焦って結論を急ぐ必要はありません。ひとつずつ順番に確認すれば、それで十分です。
- 書き上げる難しさ:根気と時間で越えられます。
- 見つけてもらう難しさ:書き終えたあとに、別の設計が要ります。
- 見つけてもらう設計の例:どんな読者が、どこで本を探しているかを先に調べておきます。
Kindle出版で難しいと感じたら、まず書く作業と届ける作業を分けて考えてみてください。次にやることは原稿を直すことではなく、その本を誰がどこで探すかを紙に書き出すことです。