
Kindle出版で売れない理由を、noteとサイトの失敗から考える
Kindle出版が売れないのは、書き方や表紙だけの問題ではないかもしれません。「作ったものが届いていない」という現象は、媒体を問わず起きているはずです。
Kindle出版で売れないとき、最初に疑うべきことは何か
私はKindleで本を出版した経験が一度もありません。コンテンツ販売の側で、ローンチやnote、情報商材を売ってきた立場です。
その私から見ても、「売れない」悩みには共通のパターンがあります。作った本人には見えているものが、読者には届いていません。
「Kindle出版 売れない」と検索しても、手順の記事しか出てこない理由
この言葉で検索すると、出版の手順を説明する記事が並びます。表紙の作り方や、原稿を整える方法を教える内容がほとんどです。
出したあとに何人が開いたか、何人が読み切ったかという話は、あまり見当たりません。出版は終わりの地点ではなく、そこから読者に届くかどうかが始まりです。
私がKindleを出していないのに、この話を書く理由
出版の手順を教える記事は、すでにたくさんあります。私が書きたいのは、出したあとに何が起きるかという話です。
本を出す作業自体は、以前よりハードルが下がりました。難しいのは、出したあとに読まれる場所まで届けることです。
売る側の経験から見ると、「出す」と「届く」は別の作業です。ここを混同したまま出版すると、表示回数が伸びません。
noteに59本書いて、表示が合計106回だった話
私はnoteに59本の記事を書いたことがあります。表示回数の合計は、106回でした。
- 投稿本数: 59本
- 表示回数の合計: 106回
- 1本あたりの表示: 約1.8回
書いた本数と読まれた数は、比例しませんでした。書く手を止めなくても、届く数はほとんど動きませんでした。
書いても反応が返ってこない状態は、続けるほど心が削られる経験でした。それでも原因は根性ではなく、届く仕組みの側にあったと今は考えています。
あるサイトに107,114人来て、登録が0件だった話
別のサイトでは、107,114人のアクセスがありました。それでも登録は、0件でした。
アクセスの数字だけ見れば、大きな成功に見える規模です。ですが中身は、記事の内容と訪れた人の興味が噛み合っていませんでした。
たくさん人が来ても、欲しいものと違えば行動にはつながりません。これはKindleのレビューや購入にも、同じ構造で起きているかもしれません。
読者数×転換率という考え方
私が普段見ている数字に、読者数×転換率という式があります。私が使っているASPの一社ぶんでは、アクセス16,993に対して登録1,228件、登録率は7%でした。
期間は2021年5月から2026年5月までの5年間、報酬は2,271,200円です。この数字は一社の窓口ぶんで、全体の実績ではありません。
母数がどれだけ多くても、転換率が低ければ結果は伸びません。転換率が高くても、母数が小さければ同じことが起きます。
登録率とは、来た人のうち何%が行動したかを示す割合です。7%という数字も、この一社だけの実績にすぎません。
Kindleにも同じ構造が起きているはずという仮説
Kindleの手数料や印税率について、私は語れる立場にありません。それを示すデータを持っていないからです。
ただ、「読者数×転換率」という構造は、媒体を超えて共通しているはずです。表示されない、開かれない、最後まで読まれない、というどこかの段階で数が落ちています。
noteの106回も、サイトの0件も、この式のどこかが小さかっただけです。Kindleで売れないときも、同じ式のどこかを疑う価値はあると思います。
AIの利用料に30万円以上使って分かったこと
仕組み化や自動化のために、私はAIの利用料に30万円以上を使ってきました。それでも、届く数がすぐに増えたわけではありません。
AIを使うと、記事や画像を作る速さは上がります。ですが作る速さと、読者に届く速さは別のものでした。
道具を変えても、読者数×転換率という構造自体は変わりません。ツールへの投資だけでは、届かない問題は解決しません。
売れない状態から抜け出すために、まず数えるべきもの
感覚で「売れない」と感じるより先に、数字を分けて見てください。次の3つです。
- 表示された数
- 読まれた数
- 購入や登録に至った数
どの段階で人が離れているかが分かれば、直す場所を間違えません。noteの106回も、サイトの0件も、この分解から見えてきた話です。
次にやること
まずは自分のKindle本について、表示された回数と購入に至った数を分けて書き出してください。どちらの数が小さいかで、次に見直す場所が変わります。
原因を一度に全部探さず、数字が小さい段階から1つずつ確かめてください。それが、noteとサイトの失敗から私が学んだ順番です。